極めて稀少なべっ甲を、縁起の良い
材料に使用される甲羅はタイマイという海亀のもので、現在個体数が減少しており、
さらにワシントン条約により捕獲や輸入の一切が禁じられている大変貴重な存在。
超稀少な天然タイマイの甲羅を使用した逸品。その甲羅を熟練職人の技により、
バランス良く斑を張り合わせ、美しいを生みだすのです。
亀は万年、大枚(タイマイ)の富にもつながるべっ甲は、開運アイテムとして大変人気があります。
鼈甲(べっこう)は、熱帯に棲むウミガメの一種・タイマイの甲羅の加工品で、
背と腹の甲を構成する最外層の角質からなる鱗板を10枚程度に剥がして得られる。色は半透明で、
赤みを帯びた黄色に濃褐色の斑点がある。黄色の部分が多いほど価値が高い。工芸品の素材に使われる。
現在では希少価値のほか、プラスチックとは異なる軽い質感を求めて鼈甲製品を購入する客層は厚い。
タイマイの甲羅は、必ず13枚で構成されており、違う色を帯びた斑を張り合わせて、
この世にまたとない美しいバラフを作り上げていきます。熱で張り合わせて削ったり
磨いたりはもちろん、気候や温度によって仕上がりが変わるため、
職人の腕がものをいうのです。
加工し易いので工芸品や装飾品の材料として重用されてきた。
古くは正倉院にも眼鏡を収められているほか、職人の技術が向上した江戸時代には眼鏡のフレーム(徳川家康の眼鏡が有名)、
櫛、かんざし、帯留め、ブローチなどに加工されて普及した。現在ではこうした装飾品の多くはプラスチック素材に変わったが、
昔ながらの「鼈甲柄」を模していることが多い。鼈甲自体の手入れに関しては汗
や整髪料には弱いので、眼鏡のフレームなどは空拭きで磨く必要がある。
なお、鼈甲は人の体温によって微妙に変形する性質があることから、
眼鏡の鼻当ての部分に使用すると掛けた人の形にフィットする。